京都府城陽市 相談支援事業所「アトリエ野ばら」

相談支援 アトリエ野ばら 所長のブログ

ある看護師の算数障害のつらさ

若い看護師さんが生きづらさを抱えていました。

話を聞くと、いろいろあるようでした。

ちょっと試しに、掛け算の九九の6、7、8の段あたりをテストし、8+7  15-7などを暗算でしてもらいました。

九九は数問間違っていました。

また、繰上り繰り下がりを暗算でできないのです。でも指を使ってできました。

限局性学習障害の算数障害かも知れないと頭に走りました。

数学以外の教科は普通にできるし、小学校では児童会の役員もやっていた、部活でも真面目に頑張っていた。しかし、その真面目さゆえに見過ごされていたんだと思いました。

看護の現場で数量関係ができないとなると、厳しいだろうと思います。今まで大変だったろうと思いました。

でも、それでよく看護師になれたなと誰もが思うでしょう。これは事実です。

数学以外を他のこと(他の教科の力もあるけど、人に助けてもらう力)で生きていたということです。例えば、高校の数学の授業は全く分からなかったので、職員室に押しかけて先生を捕まえて、くらいついて質問し教えてもらい単位をもらったと言っていました。