コロナ禍が終わり、制限のない自由な学校生活が戻ってきたはずですが、2023年度の小中学生の不登校は過去最多前年度から4万7434人(15.7%)増の34万人となってしまいました。不登校の増加は11年連続で、10年前と比較すると小学生は5.4倍、中学生は2.3倍増だそうです。
児童生徒全体に占める不登校の割合は3.7%です。
不登校児童生徒について学校側が把握した事実としては、
「やる気が出ない等の相談があった」32.2%
「不安・抑うつの相談があった」23.1%
「生活リズムの不調に関する相談があった」23.0%
「学業の不振・頻繁な宿題の未提出」15.2%
「いじめ以外の友人関係をめぐる問題」13.3%
の順で多かったということでした。
いじめによる不登校は少ないのだと思いました。
日本の人口は2011年以降、12年連続で減少しています。
その人口減少の中で不登校の人数は激増しているということ。
この不登校の生徒が大人になったとき、自立しておられる方がどれほどいるのだろうかと思いを馳せてしまいます。
生きにくさを感じ、引きこもりなど、望まぬ事態になっている方が多くおられるようのではないかと不安になるのです。
私も今いろいろ「生きにくさ」を感じています。
こうして自営業を展開してまいりますと、税がいかに大きいか、社会保険料がいかに生活を圧迫しているかが骨身に染みて感じるのです。
給与を府からいただいていた時は気づかなかったことです。
ああっ、話が少しそれました。
不登校の問題を学校と家庭だけに背負わせてもよいのかと疑問が湧いてきます。
我々社会にいる大人は、不登校について、例えば、「教師の質が悪い、親がしっかり」と思っていたら良いだけなのですが、原因は我々社会にも半分以上はあるのではないかと考えます。
なぜなら、現場の教員が教育課程や内容を作るのではないからです。授業時数や授業日数も現場では決められないです。上から降りてきます。最も上は文科省でしょう。
その教育政策を決定する政治家さんは、社会における投票で決まります。従って、社会を作る我々一人一人の意識がとても子供たちに影響しているということです。
以前と違い、学校は明らかに窮屈になっています。
何かにしばられている感じがします。
私も教員だったので、採用時ののんびりした時代からすると退職間近な時は、アンケートなどいらない事務仕事、教科の授業以外の準備が山ほどあったので精神的肉体的圧迫は半端じゃなかったです。
最近は夏の酷暑の8月終盤に2学期が始まります。
始業式が終わると掃除や身体検査を終えて帰らせます。
しかし、翌日からは酷暑の中、6時間授業が始まります。教師も生徒も午後からの授業は消化試合です。
また、保健室に駆け込む生徒の多いこと。
いくら冷房が入っているからと言って、外は朝から酷暑です。登校し学校へ着いたら汗でびしょびしょです。
体育もあります。体育の後の教室での授業はみんなへとへとで見ていられません。
我々が生徒の時はどうだったでしょう。9月1日から2学期が始まり、健康上あるいは生活のリズムを回復するために、最低初めの1週間は午前中授業でした。涼しくなったら6時間です。
今と違い、学校に慣れていけるようなシステムと余裕がありました。
様々な点で学校には余裕がなくなっています。
ここまで生徒に知識を詰め込まなくては、子供たちはダメになるのでしょうか。
みなさん、あせらず頑張りましょう。(^^))